こんな症状がありませんか?

  • 排便時の出血または排便後お尻を拭いた際、血が付く
  • 肛門の奥からのしこりの脱出
  • 肛門部から膿のようなものが出る
  • 排便後の違和感
  • 肛門部の痛み
  • 肛門部の腫れ
  • 肛門部のかゆみ
  • 肛門周囲になにかデキモノを触れる

肛門外科であつかう疾患

  • 内痔核、脱肛
  • 外痔核
  • 裂孔
  • 肛門周囲膿瘍
  • 肛門皮垂
  • 肛門ポリープ
  • 肛門周囲皮膚炎
  • 尖圭コンジローマ
  • 毛巣洞

肛門外科でとくにみられる痔(ジ)の3大疾患

痔の3大疾患 痔核(いぼ痔)・裂肛(切れ痔)・痔瘻(あな痔)

痔瘻は肛門周囲膿瘍で発症することが多いです

痔核(いぼ痔)に対する治療の進め方

痔核(いぼ痔)の治療方法

薬物療法

内服…便を柔らかくする薬、炎症を抑える薬

外用薬…痛み、腫れ、出血を抑える薬。

硬化療法(※ALTA療法)

ジオン注という薬を痔核へ注射し硬化させ縮小させます。
有効成分は硫酸アルミニウムカリウム水和物とタンニン酸。

ALTAとは、有効成分である「硫酸アルミニウムカリウム水和物・タンニン酸」の英名ALuminum potassium sulfate hydrate・Tannic Acidの頭文字をとった略です

内痔核結紮切除

痔核の根部血管を結紮し、痔核を放射状に切除する方法。内外痔核に有効。

内痔核硬化療法(ALTA単独療法)について

  1. 治療前の内痔核
  2. 内痔核硬化療法(ALTA単独療法)
    1. 痔核上極部粘膜下層
    2. 痔核中央部粘膜下層
    3. 痔核中央部粘膜固有層
    4. 痔核下極部粘膜下層

    痔核を4カ所にわけ、適量づつ注射する4段階注射法という特殊な注射手技。
    手術は局所麻酔または腰椎麻酔でおこない20分程度。

  3. ジオン注投与1ヶ月後

内外痔核に対する硬化療法+痔核切除(E・A法)

E:excision A:ALTA療法

  1. 内外痔核
  2. 内痔核へ硬化剤注射(ALTA療法)
  3. 外痔核切除
  4. 半閉鎖して終了

手術の流れ(内痔核硬化療法(ALTA療法)、痔核切除法)

  1. 治療の時に「肛門鏡」という器具を使って痔核を診やすくするために、まず最初に麻酔を行います。
    その際、腰から麻酔注射する仙骨硬膜外麻酔法、またはこれに追加して肛門縁に麻酔注射する局所麻酔法があります。
  2. 硬化療法は1つの痔核に対して4箇所に薬液を分割して注射し、十分に浸透させます。
    複数の痔核がある場合にはそれぞれに対して同様に注射します。この投与法は、一般に「四段階注射法」と言われています。
  3. 硬化療法は内痔核のみに有効で外痔核が合併している場合や硬化療法後の再発などの際は、痔核切除をおこないます。
    痔核を切除して切除したところを半分ほど縫合閉鎖します(半閉鎖法)
  4. 術後2週間から1か月ほど出血(付着程度)はありますが次第に止まり、脱出や肛門周囲の腫れもひいてきます。
    手術の状態にもよりますが術後翌日、1週間後、1~4か月後は受診していただき治療経過を確認することが望ましいです。

痔核手術後について

術後について

治療自体は日帰りで受けられる注射ですが、治療後に帰宅されてから安静に過ごす必要があります。
2日程度は、お仕事は休まれて自宅で安静を保つことが望ましく、術後2週間程度は、激しい運動、飲酒などを控えて頂く必要があります。
なお、硬化療法の副作用として、注射部位が腫れたり痛んだりすることがあります。

いつごろ完治するか?

治療後はしばらくすると出血が止まって、脱出も軽くなっていきます。
脱出が見られなくなるまでの期間は個人によっても差がありますが、だいたい2週間から1ヶ月程度が目安となります。

副作用について

注射箇所の痛み、排便時の出血、発熱、血圧低下、肛門部の違和感、排便がしにくいなどの症状が一時的に現れる場合があります。
1年後の再発率が約16%と、手術の約3%に比べてやや高い結果が報告されています。